ランニング腸脛靭帯炎の治し方②

前回は腸脛靭帯炎の概要をお話しました。
今回は腸脛靭帯炎のメカニズムについて解説したいと思います。
腸脛靭帯は大腿筋膜張筋という筋肉からなり、股関節から膝関節をまたいでついています。

主な作用は①膝の安定化②股関節の安定化③骨盤の安定化です。
①膝の安定化とは、膝が伸びた状態で体重をかけた時に膝の外側を安定させています。
②股関節の安定化とはお尻の筋肉と連動し、股関節周囲の安定と姿勢の制御も行っています。
③骨盤の安定化とは歩行やランニングなどの荷重時に、骨盤の傾きや左右のブレを防ぎ、骨盤を安定させています。
ですから、(足関節)、膝関節、股関節、骨盤、(バランス)すべてをチェックして根本の原因を探っていきます。
膝関節では外側の安定化を図っているので、内側の安定が弱い時に緊張が高まり発症することがあります。
この場合は、膝関節の内側ハムストリングスや内側広筋にアプローチします。

股関節ではお尻の筋肉と連動して安定させているので、お尻の筋肉(中殿筋)の筋力低下によって腸脛靭帯が緊張してしまいます。

骨盤では片足立ちのバランスをチェックし、どの部位の影響で腸脛靭帯が緊張しているのかを細分化していきます。
場合によっては足関節や体幹にアプローチすることもあります。
腸脛靭帯炎でお悩みの方、ご来店お待ちしております。
ランニング外来60分 ¥9000+tax