ランニングで「肘を後方に引く」は正しいのか?
ランニングのチェックポイント
①背筋を伸ばす、猫背にならない
②肩の力を抜く、出来るだけリラックスする
③顎を引く、顎が上がらないように
④肘を曲げる、しっかりと後方に引く
⑤着地の仕方(踵 or 足裏全体)
⑥足の向き、真っ直ぐ着地する
今回は④肘を曲げる、しっかりと後方に引くについて解説したいと思います。
結論から言うと、これは間違いだと思っています。
まず歩行において、腕の振りは骨盤の動きと連携しています。
歩行時に意識的に腕を振っている方はいないと思います。
骨盤の回転とともに、上体が回転し、腕が連携して振れているということになります。
走行も同様のメカニズムとなります。
よくウォーキングで大きく腕を振っている方がいますが、あれは例外です。
おそらくエネルギー消費を目的としていると考えられます。
ですから意識的に肘を曲げて、しっかりと後方に引くことは無駄なエネルギー消費となると同時に、フォームを崩すことになります。
100m走などの短距離は別ですが、ランニングなどの長距離走には合いません。
もっと細かく言うと、腕を後方に引くことは上半身を前方へ傾ける力を生みます。
体幹機能が低下していると、前回述べた通りに顎が上がってしまうフォームになる可能性があります。
したがって、肘を曲げて、しっかりと後方に引くは間違いと考えています。
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