坐骨神経痛の治し方⑤(末梢神経障害)

前回は伸展型腰痛に対するアプローチをお話しました。
今回は腰からの影響を受けない、いわゆる坐骨神経痛(末梢神経障害)について解説したいと思います。
おそらくこれが世間一般では馴染みがある坐骨神経痛かと思います。
レントゲンでは異常がなく、下肢の痛みやしびれがある場合は坐骨神経痛が疑われます。
多くはお尻の筋肉の硬さが要因で坐骨神経を絞扼しているので、お尻の筋肉を緩めることに注目されがちです。
しかしながら、根本の原因は筋力のアンバランスです。
お尻の筋肉は骨盤や膝関節、足関節と連動するだけではなく、姿勢保持に作用しているので、様々な場面で代償的に働きます。
ですから多くの方が、お尻以外で筋力低下している部位が必ずあります。
これに対してアプローチできないと坐骨神経痛は完治しません。
また左右の症状でアプローチ方法は若干異なりますので、注意してください。
それでは実際に見ていきましょう。
まずはチェックポイントです。
お尻の柔軟性をチェックします。


足を組み前屈して胸と脛がグー2つ分程度であれば正常です。
次は坐骨神経の柔軟性です。


バスタオルを足に引っ掛けて横に倒します。
これで坐骨神経痛が誘発されれば陽性です。
次はトレーニングを紹介します。
まずは【右坐骨神経痛】の場合です。
1.左お尻トレーニング①


2.左お尻トレーニング②


3.右ハムストリングストレーニング


腰を上げて左足を伸ばして5秒キープします。
4.右ふくらはぎトレーニング①


かかとを上げ、小指側→母趾球に体重を乗せて5秒キープします。
5.右ふくらはぎトレーニング②


母趾球に体重をかけた状態から、出来るだけかかとを高く上げて5秒キープします。
ここからは【左坐骨神経痛】の場合です。
1.腹筋トレーニング①


前習えした状態から、後半に体重移動して5秒キープします。
2.腹筋トレーニング②


膝を曲げた状態から、後方に体重移動して5秒キープします。
3.腹筋トレーニング③





前習えの状態から、段階的に(8段階)に後方に下がっていきます。
起き上がる時も同様に段階的に(8段階)で上がっていきます。
4.左ハムストリングストレーニング


腰を上げて右足を伸ばして5秒キープします。
これらのトレーニングを実際にやってみて効果が出なければ、他に原因があると考えられます。
坐骨神経痛でお悩みの方、ご相談ください。
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