膝痛アプローチの実際、どんな風に施術されるの?
前回は膝痛の原因因子について解説しました。膝以外にも膝痛になる要素が多数あると認識していただいたかと思います。
今回は膝痛に対して、実際どのようにアプローチしているのか?どのように優先順位を立てているのか?をお話したいと思います。
整体や施術はイメージがつかない、ボキボキされるのか?、マッサージとの違いは?、などと思われているかと想像しますので、施術の実際を膝痛を通してお伝えできればと思います。
先ずは問診です。痛む場所と痛む動作やタイミングで、おおよその膝に対してのメカニカルストレスが推測できます。
例えば、階段の下り動作などで、膝前面が痛い場合は前後のバランスを疑います。大腿四頭筋とハムストリングスのアンバランス、不良姿勢由来の大腿直筋過剰収縮などです。
また片方だけ痛い場合は両足の左右差も念頭に入れます。
歩行やしゃがみ動作などで、膝の内側や外側が痛い場合は回旋(特に外旋)の影響を疑います。
前回お話した通り、外旋する理由は膝以外にも多々ありますので、既往歴(過去の怪我や痛みの経歴)を必ず聞きます。
もし靭帯損傷などを経験していれば、膝単体にアプローチします。仮に慢性的な腰痛があれば、先ずは腰に対してアプローチしてみます。
施術後に膝痛の軽減または改善が認められれば、腰からの影響と仮定します。それでも改善しなければ膝単体にアプローチします。
その後、自宅でできるストレッチやエクササイズを紹介・指導して終了となります。
ここで重要なのが、次回に痛みがどうなっているか?です。「言われた通り自分でエクササイズしてみたが、痛みがまた出てきた」ということはよくあります。
その場合はエクササイズが上手くできていなかった(癖が修正できていない、自分のやりやすいやり方でやっていた)か、そもそも膝痛の原因因子が違っていた可能性が考えられます。
前者であれば、前回同様の施術後にエクササイズの再指導を行います。後者であれば膝痛の原因を再考することになります。
痛みが改善されるまでその繰り返しとなります。いずれ痛みが改善されれば、それが原因であったと確定できるということです。
膝単体のアプローチでなかなか改善しない方はそもそも原因が違う可能性があります。
少し視点を変えることが大切だと日々感じております。
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