ランニング膝前面痛の治し方②

前回はジャンパー膝についてお話しました。
今回はジャンパー膝のメカニズムについて解説したいと思います。
ジャンパー膝の主な原因は大腿四頭筋の柔軟性低下であり、柔軟性低下=過剰に使用している(オーバーユース)ということです。
したがって、休養を取ったり、大腿四頭筋のストレッチをする事で症状は軽減しますが、再発するケースがほとんどです。
大腿四頭筋の過剰使用のメカニズムを理解しなければ完治はしません。
ずばりランニングで大腿四頭筋が過剰に使用する原因はランニングフォームです。
着地の際に、膝に対して上半身が後方に位置すると大腿四頭筋が過剰に働きます。

私も以前は姿勢を真っ直ぐに意識するあまり、大腿四頭筋に負荷をかけるフォームになっていました。
階段降り動作を例に挙げてみます。
膝が痛い方、階段降りる際に恐怖心からか上半身を後方に位置しやすくなります。

この動作はより大腿四頭筋に負荷をかける動きなので、さらに痛みが増えてしまい、負のスパイラルに陥りやすいです。
逆に上半身を前傾させて降りていただくと、痛みが軽減するケースをよく経験します。

ランニングは前方への推進力が必要なので、適度に前傾するのが正常です。
前傾することで、身体の背面(腰、お尻、太もも後面、ふくらはぎ)に負荷を分散させることができます。
ランニングでの膝前面痛でお悩みの方、ご来店お待ちしております。
ランニング外来60分 ¥9000+tax