腰痛評価の実際(前後方向編)
前回は腰痛の原因について言及しました。原因追求するには3次元の動きを分析しなければなりません。
今回は腰痛評価の実際として、前後方向の動きについてお話したいと思います。
腰痛評価の優先順位として胸椎と股関節が重要と述べました。胸椎と股関節に機能不全(可動域制限、筋力低下)があれば腰椎で代償することになります。
胸椎
胸椎の伸展(反る動き)が制限されると猫背になってしまい、腰椎は反り腰となってしまいます。ですから胸椎伸展の可動域が重要です。
ちなみに胸椎伸展が制限されると肩関節も制限されます。バンザイが真っ直ぐ(180°)できないと胸椎伸展制限を疑います。
また猫背を予防するような筋力も大切です。肩こり筋である僧帽筋は3つの繊維からなります。肩こりの多くは上部が疲労し硬くなることで症状を自覚します。ですから、中部と下部(特に下部)の筋力が必須となります。
股関節
股関節伸展(後ろへ引く動き)の可動域とその筋力を評価する必要があります。
正常では体幹を動かさずに15〜20°可能です。その動きに伴う大殿筋の筋力も重要になります。
いずれのチェックポイントで引っかかる方は腰痛予備軍と言ってもいいかと思います。
腰痛予備軍の方はご相談ください。
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