なぜ肩こりが出る人と出ない人がいるのか?
前回は肩凝りの原因について解説しました。
今回は肩こりのメカニズムについて、なぜ肩凝りが出る人と出ない人がいるのか、お話したいと思います。
肩こりの原因は胸椎と腰椎いわゆる上半身が重要だと述べました。
胸椎に関しては猫背になると相対的に(バランスをとるために)頚椎は前方に変位するため、肩こりの原因となります。
腰椎に関しては反り腰になると上半身全体が前方に変位するため、肩こりの原因の1つになると言えるでしょう。
また腰椎が丸まってしまっても相対的に胸椎が丸まってしまう(猫背)ので肩こりの要因となります。
したがって背骨(頚椎・胸椎・腰椎)は綺麗なS字カーブを保てなければなりません。最低でも自分の体重をコントロールするだけの、重力に抗するだけの筋力(姿勢保持筋)が必要と言えます。
また動作や姿勢維持をする際は体幹と連結する自分の足や腕を自分でコントロールしてますので、それらを支えるだけの筋力が必須となります。
片足は体重の約20%、片腕は体重の約5%と言われてます。
例えば肩こりの代表的なデスクワークは両腕を常に前方に維持しているので、両腕(体重の約10%)を長時間保持しなければなりません。
上半身で両腕をコントロールできなければ、徐々に身体が前方に変位するため肩こりの原因となります。
したがってデスクワークでは自分の両腕をコントロールできるだけ、かつ正常な上半身姿勢を保持できるの体幹機能が備わっていれば肩凝りは予防できると言えるでしょう。
これが肩こりが出る人と出ない人の違いです。
次回は肩こりの改善方法について症例を通して解説したいと思います。
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