ぎっくり腰の対処方法
前回はぎっくり腰の病態について解説しました。比較的に予後は良好ですが、癖になってしまうのが特徴の1つです。
今回はぎっくり腰の対処方法についてお話したいと思います。
よく聞かれるのが、病院に行った方が良いのか?、温めた方が良いのか?、薬は飲んだ方がいいのか?、コルセットはした方がいいのか?、いつから治療した方がいいのか?などでしょうか。1つ1つ解説したいと思います。
Q.病院に行ったほうが良いのか?
動けない程の痛みであれば、無理に病院に行く必要はないと思います。病院へ行ってもぎっくり腰の場合は、出来ることは限られています。
腰痛の多くは非特異性腰痛と言ってレントゲンなどの検査をしても明らかな異常が認められないことがほとんどです。ぎっくり腰も例外ではありません。
病院へ行っても骨折以外の筋肉や関節、椎間板の損傷は断定できません。
肩の脱臼や足の骨折、膝の靭帯損傷などは局所ですので、整復や固定、松葉杖を使用するなど患部への負担を減らすことができます。
しかしぎっくり腰や肋骨の骨折などはコルセットを巻いて安静にするしかありません。
Q.温めた方が良いのか?
急激な痛みは患部が炎症している状態ですので、温めてはいけません。2〜3日は氷で冷やす、湿布を貼るなどのアイシングが必要です。
Q.薬は飲んだ方が良いのか?
痛み止めや鎮痛剤は炎症管理のため、飲むことをおすすめしますが、長くても1週間程度でしょうか。胃腸が弱い方は注意が必要です。
Q.コルセットはした方が良いのか?
骨折や靭帯損傷などは骨のズレ、靭帯の再損傷を予防するために固定をします。
ぎっくり腰の多くは骨の問題ではないので、コルセットを巻いて症状が軽快するなら巻いた方がいい程度です。ただ1週間以上巻くのはあまりおすすめしません。
Q.いつから治療した方がいいのか?
炎症期の2〜3日は安静を優先するべきなので、早くても4日目からでしょうか。私は1週間後ぐらいを目安にしています。
しかしここで注意が必要です。患部に対してのマッサージはお気をつけください。組織学的に筋肉の損傷は3週間程度で治癒されると言われています。
その間は皮膚で言うと、血が出て膿んでいる状態というと分かりやすいと思いますが、カサブタができるまでは触らない方がいいのと同様です。
ちなみに当サロンでは腰痛の施術は腰部のマッサージをしないので、ぎっくり腰4日目ぐらいから対応しています。
ぎっくり腰でお悩みの方はご相談ください。
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